酒田市の熊手島の集落内にあるお店。服を着たままでほぐして緩める無理のない施術です。
「全身リフレッシュ」コースは頭から足先まで全身をくまなくほぐし顔や頭皮、足指までの丁寧なケアでとてもリラックスできます。
脚やハンドにクリームを使う念入りなコースもあり。
良心的な料金と話しやすい先生の雰囲気にほっと安心できるお店です。
疲れていた同僚をなんとかしてあげようと揉んであげたらとても喜ばれ、みるみる顔色が良くなったのをみて「これが天職」と思い、整体の資格を取得。自宅を改装しお店をスタート。ここが楽になるお店と娘さんが「ここ楽」と名付け、以来たくさんの人が癒しを求めに立ち寄っています。
ゆったり全身をほぐす施術にリラックスし、お客さんが肩の荷も心の荷も下ろして楽になって行ける場所として続けていきたいと先生は明るく話してくれました。
酒田市の中平田地区の熊手島、と向かってみれば周辺が田んぼの農集落。
その中の一軒家に「ここ楽」さんはあります。どうして自宅でお店を?どんな人が?そう思いながら訪れると先生が明るい声で迎えてくれました。
昔からの農家造りの建物ですが、一室を改築したと言う施術ルームは玄関を入ってすぐ。入ってみるとパッと明るくてグリーンが基調のお部屋。
先生が好きだという花やグリーンの写真などが飾ってあって爽やかな感じ。好感を持ちました。
お店を始めた理由を聞いてみると
「自分自身が体に不調を抱えていました。ひどい肩こり。団体職員の事務をやっていた頃、同僚があまりにもくたびれていたのを見て、揉んであげたんです。自分が肩こりなのでどこを押したら気持ちよくなるか分かったので。気持ちいい〜!と喜んでくれたその人の顔色が良くなったのをみて、これは私の天職かなと思って」と笑う先生。
それが癒しの手の最初だったんですね〜!でもお店を始めるって思うのは結構な決断ですよね。
「もともと、人に何かしてあげるのが好きだったし、マッサージを勉強して人の役に立つ仕事を家でできたらいいなと思ったんです」
縁があって東洋医学研究学院庄内校で学んで資格を取得、自宅を改装して開業しました。
「今では、朝は8時から。夕方は松山や平田方面からの仕事帰りの19時過ぎに、なんとかお願いと言って来店される方もいます。自宅でやっているからこそ、時間には出来る限り対応しています。お客様からは『休日は予定があるので朝早くから対応してくれて1日の予定がたてやすい』『仕事帰りに寄れるのはホントに助かります』など、嬉しいお言葉頂いて励みになります」
やはり人を癒してあげるのが天職なんですね。
「自分で自分の体を押したりほぐしたりもできますけど、自分の手でやるのと人の手でやってもらうのって違うんですよね〜。気持ちがいいでしょう?」
わかります。わかります。自分でやってもまったく楽になりません。「ここ楽」という店名は、娘さんを施術してあげた時に『ここが楽になる〜』と娘さんがつけてくれました。家族のあったかさも感じるいい名前です!
店名の通り、楽になる場所。
「緩めてほぐす施術で、リラックスできて、次の日、揉み返しがなく頑張れるようにを心がけています。自分も肩こりなんでわかるんです。強く押して痛すぎると緊張がほぐれないしゆっくりできませんよね」
どんな施術なんだろう?撮影のため、少しだけ体験させていただきました。
ざっと全身のコースを撮影のためのポーズで、と言いつつ、先生の癒しモードにスイッチが入ります。
あいたたたた、ほどよくほぐされていくうちに、凝りを感じていなかったところまで意外と凝ってることがわかります。
服を脱がないでそのまま受けられる施術。念入りにやりたいかたはふくらはぎ背中等にクリームを使うコースもあります。
「痛い所だけではなく全身をほぐしてゆっくりしてもらいたい。だから『全身リフレッシュ』のコースもこの金額でやっています。頭皮、顔、足指まで全身滞りのある箇所を流すように施術させていただきます」
この金額でここまで?!『全身リフレッシュ』60分3,000円、90分5,000円、120分7,000円が基本で、そのほかも分かりやすくて良心的な金額と時間設定。
「分かりにくいところにあるうちの店にわざわざ来てくれる、と思うとなかなか値上げはできなくて…」
「頭、顔、目の周りもほぐすので施術後に視界がスッキリ広がったという人もいます。『背が伸びたかも〜!』という人もいます(笑)」
今までちぢこまっていたところも気持ちよく伸ばしてもらえるので、その気持ち、分かりました(笑)
「来た時はくたびれた顔で来たのが、終わると顔色も表情も明るくなるんですよ。『明日から頑張れる!』と言ってもらえるとよかった〜!と思ってうれしくて」と自分も笑顔の先生。
「こんな分かりにくいところにあって自宅でやっている店でも、1カ月に1回、2回と定期的に来てくれるお客さんもいるし、出張で仕事に来た営業マンの人がどうしても疲れて具合悪くてとe-Townsをホテルで見たと鶴岡から来てくれた時もあります。場所なんて関係ないんだなと感じてます」
「ここ楽」さんでなければ、と癒されに来るお客さんがいるのはやりがいになりますね。
お客さんが施術が始まってすぐ早速気持ちよくて最後まで寝てて、終わった時に『ちゃんと揉んだ?』と冗談で言われて、『ちゃんと揉んだよ〜』と笑い合うこともたびたびあるそうです(笑)
それだけリラックスしていくんですね!
最後の仕上げに先生にサッサっと背中をはらってもらったら、なんだか肩の荷が降りて身軽になったような気がしました。
「そうでしょう〜!お客さんが肩の荷、心の荷を下ろして楽になって行ける場所として続けていきたいと思ってるんです」
とってもくたびれて、いろいろ背負った人が楽になりたいと癒しを求めてくるお店なので、いくら笑顔で元気に見える先生でも1日に何人か施術したらぐったりでしょう?自分のケアはどうしてるんですか?と聞いてみたら、
「そう。お客様は心身疲れて来ているので、いい環境でいい施術ができるよう保っていないと、といつも思っています。施術室の空間にも気を使っています。自分は足湯に行ってリラックスの時間を作ってます。今足湯にはまってるんですよ〜」と先生。
ここの足湯、あそこの足湯と話になりました(笑)
施術ルームも気の流れがいいと言われたことがあるそうです。家にしまってあった由縁のある金峯神社の御守や伏見の宇迦之御魂神のお札なども大切に飾ってあるのを見せていただきました。他にも縁起がいい飾り物などかわいいものがちょこんと飾ってありました。
お客様との縁を大切に思っているんだなあと思いました。縁起物にも見守ってもらってのリラックスタイム。悩みやくたびれやらいろんなものをデトックスして前向きに向かえる自分になりそうです。リフレッシュできる空間づくりを工夫しているんですね。
「北風さんに見せたいものがある!」と連れて行ってくれたのは自宅内のお雛様が飾ってある座敷。
娘さんの7段飾り、その横にもお内裏様や鵜戸川原人形が大事に飾ってお供えがしてありました。
私も女子なんで、雛人形の飾りには心が華やぎます。実家で私の幸せを願ってばあちゃんが毎年飾ってくれてたのを思い出しました。幸福を願って飾る。その気持にまごころを感じました。
しまっておくのももったいないからと先生が自分の帯で作った飾りものなども見せてくれました。
取材が終わって帰る頃には、ここまで癒されに来たいと思うお客さんの気持ちが十分にわかっていました。
「ここ楽」さん、あたたかく迎えていただいてありがとうございました!
2025/02/26
つぼマッサージここ楽さんにはお世話になって施術してもらってます。
疲れも和らぎスッキリした体&気持ちで帰れます!