LOVE庄内エッセイ 庄内が好き!

夏のはじまり

このエッセイコーナーはe-Towns発行人、北風秀明が日頃抱いている庄内への思いをエッセイにしたもののアーカイブです。

(vol.3 e-Towns 2012年7月号 掲載)

暑い日はビールがおいしいですね。年を取る毎にあの喉ごしと苦みが好きになっていく気がします。最近は若い人たちがビールを苦いと言ってあまり飲まないと聞きます。そもそもお酒を好まず、飲みに行く機会も減っているのだそうです。

もともと庄内の人はお酒好きが多いはずですが、 不安定な世の中がそうさせるのでしょうか、それでは寂しい気がします。お酒を飲んでノミニケーションすれば、人の輪も広がって、もっと楽しくなるのになあと、そんな話を聞くと思ってしまいます。酒は飲むべし酒は飲むべしと坂本龍馬じゃないですが酒があるから心も開くということだってありますよね。

鶴岡市の山王町では毎週土曜日にさんのう夢屋台が開かれています。きれいに改修された通りを、ナイトバザール以外にも有効に使えないかと、商店街の人をはじめ様々な人が関わってまちの賑わいを創ろうと今年の1月からスタートしました。段々来店者も増え、あたたかい赤ちょうちんの下では、年齢や性別も関係なく、はじめて会った人でもすぐに仲良くなって、とても盛り上がっています。

昔は鶴岡には多くの屋台があったと聞きます。仕事帰りに1人でふらっと寄ると、その場で話が弾んでいろんな会話をして、楽しく家に帰る。きっとそんな場所だったのではないかと想像します。そういう1つの文化を、時代に即して蘇らせたのがさんのう夢屋台です。三丁目の夕日に代表されるように、時代は古き良きもの、あったかくてちょっと力を抜ける場所を求めているのだと思います。

この屋台の運営は決して楽ではありません。魅力のあるまちというのは、人々の地域に対する思いが集まって作られていくものなのでしょうが、それは顔をしかめて、歯をくいしばっていたのでは辛いだけです。やはり関わる人全員が楽しくやるというのが基本にないと長く続けられません。「楽じゃないことを楽しく」の気持ちですね。

ということで実は僕も夢屋台でマスターをしているんですよ。それも結構楽しんでやってます。興味があったら一度ぜひどうぞ。

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